光の世界 〜光の扉〜
2003年9月13日/**
* 光の世界 〜 光の扉 〜
*
* 2003/07/30 - 2003/07/31
*/
あの世には、すべてが光り輝く光の世界があるという。
その光の世界へと繋がる扉がこの世にはあるという。
その扉はどこにあるというのだろう・・・。
ある村にヨシュアという人がいた。
ヨシュアはいつもこの世はつまらないものだと思いながら生きてきた。
なにをしてもつまらない。
こんな世界なら、いつ死んでもいいと思いながら極々平凡に暮らしてきた。
ある時、ヨシュアはすべてが光り輝く光の世界があの世にはあるのだと知る。
ヨシュアは光の世界に興味を持ち、光の世界へどうすれば行けるのか考え始めた。
ヨシュアはどうせこのまま暮らしていても平凡に死んでしまうのなら、
光の世界へ行こうと決断する。
そして、この世にあるという光の世界へと繋がる扉、光の扉を探す旅に出る。―――
ヨシュアが光の扉を探し始め、ずいぶんと時が流れたある日、
ひとりの老人に出会う。
その老人は言う。
「この世で一番綺麗な湖の底に扉がある」と。
それを聞き必死にこの世で一番綺麗な湖を探すヨシュア。―――
そして、ひとつの湖に辿り着く。
青い夜の水面に漂う丸い月があたり一面を照らしている。
それを見て、
ヨシュアはこの世で一番綺麗な湖を探し出したと思う。
一心不乱にヨシュアは湖に飛び込んだ。
光の溢れる湖底へ潜る。
潜る。
どんどん潜る。
だけど、光によってか、底が見えない。
息が苦しくなる。
それでも潜る。
光の中に黒い点が見え始めた。
ついに光の扉をみつけたと必死に潜る。
黒い点が少しずつ大きくなる。
息が苦しいことも忘れ潜りつづける。
黒い点が大きくなるにつれ、黒い点に意識が吸い込まれる。
そして、黒い点が自分の体くらいのでかさになった時、
突如黒い点にぶち当たった。
黒い点を見たヨシュアは愕然とする。
自分の形をした黒い点。
それは底に映る自分の影だったのだと。
あたりを見渡す。
自分の影以外、なにひとつ見えない。
底に光の扉があるものと思って一心不乱に飛び込み、
息も絶え絶えになりながらやっとで辿り着いた底に扉は見当たらない。
期待や、執着でもっていたヨシュアの意識が次第に薄れていく。
ふっと体の力が抜け、水面を見上げるように体が浮き始める。
薄れていく意識の中、水面の向こう側に闇の中光る点があることを知った。―――
―――
気付くと大きな扉の前に立っていた。
―――
* 光の世界 〜 光の扉 〜
*
* 2003/07/30 - 2003/07/31
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あの世には、すべてが光り輝く光の世界があるという。
その光の世界へと繋がる扉がこの世にはあるという。
その扉はどこにあるというのだろう・・・。
ある村にヨシュアという人がいた。
ヨシュアはいつもこの世はつまらないものだと思いながら生きてきた。
なにをしてもつまらない。
こんな世界なら、いつ死んでもいいと思いながら極々平凡に暮らしてきた。
ある時、ヨシュアはすべてが光り輝く光の世界があの世にはあるのだと知る。
ヨシュアは光の世界に興味を持ち、光の世界へどうすれば行けるのか考え始めた。
ヨシュアはどうせこのまま暮らしていても平凡に死んでしまうのなら、
光の世界へ行こうと決断する。
そして、この世にあるという光の世界へと繋がる扉、光の扉を探す旅に出る。―――
ヨシュアが光の扉を探し始め、ずいぶんと時が流れたある日、
ひとりの老人に出会う。
その老人は言う。
「この世で一番綺麗な湖の底に扉がある」と。
それを聞き必死にこの世で一番綺麗な湖を探すヨシュア。―――
そして、ひとつの湖に辿り着く。
青い夜の水面に漂う丸い月があたり一面を照らしている。
それを見て、
ヨシュアはこの世で一番綺麗な湖を探し出したと思う。
一心不乱にヨシュアは湖に飛び込んだ。
光の溢れる湖底へ潜る。
潜る。
どんどん潜る。
だけど、光によってか、底が見えない。
息が苦しくなる。
それでも潜る。
光の中に黒い点が見え始めた。
ついに光の扉をみつけたと必死に潜る。
黒い点が少しずつ大きくなる。
息が苦しいことも忘れ潜りつづける。
黒い点が大きくなるにつれ、黒い点に意識が吸い込まれる。
そして、黒い点が自分の体くらいのでかさになった時、
突如黒い点にぶち当たった。
黒い点を見たヨシュアは愕然とする。
自分の形をした黒い点。
それは底に映る自分の影だったのだと。
あたりを見渡す。
自分の影以外、なにひとつ見えない。
底に光の扉があるものと思って一心不乱に飛び込み、
息も絶え絶えになりながらやっとで辿り着いた底に扉は見当たらない。
期待や、執着でもっていたヨシュアの意識が次第に薄れていく。
ふっと体の力が抜け、水面を見上げるように体が浮き始める。
薄れていく意識の中、水面の向こう側に闇の中光る点があることを知った。―――
―――
気付くと大きな扉の前に立っていた。
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